8千人の熱気―比例候補も訴え、小選挙区候補勢ぞろい
「日本共産党がのびれば、政治は変わります」―志位和夫委員長は二十日、東京・新宿東口で目前に迫る総選挙での支援を力強く訴えました。
台風一過、晴天となった土曜の昼下がり。宣伝カー二台の上に志位氏と東京の候補者27人がずらりと並びました。「新宿アルタ」の大型ビジョンにも志位氏の姿が映され、「お、共産党だ」「すごい人の数だ」と道行く人たちの注目を集めました。携帯で宣伝カーの写真をとる若者など、人の輪はぐんぐんと広がり、八千人の熱気に包まれました。
演説はインターネットでも生中継。全国でも視聴されました。
拍手に迎えられた志位氏は、自民党総裁選のいずれもが「小泉改革」の名で貧困と格差を広げ、地方や農業を切り捨ててきた「共同責任」を負っていると指摘し、「誰が総理になっても日本の明日は開けてきません」と強調。「その通り」の声があがりました。
巨大企業による派遣労働の実態を告発。「こんな『使い捨て』の働かせ方は絶対に放置するわけにはいきません」と労働者派遣法の抜本改正や、正社員の長時間・過密労働の解消を訴えると、「そうだ」のかけ声がかかりました。
「国民が主人公」の新しい日本へ
後期高齢者医療制度などの社会保障の問題で問うの立場を述べた上で、志位氏はその財源問題に話をすすめ、「『財源といえば消費税』という議論があるが、消費税は罪悪の福祉破壊税、不公正税制。その増税を福祉にあてるというのは邪道中の邪道です」と強く批判。軍事費にメスを入れ、大企業・大資産家に応分の負担を求める日本共産党の立場を詳しく述べるとともに、「こうした改革ができるのは企業・団体献金を受け取らない日本共産党だけです」と力説すると、大きな拍手がわき起こりました。
アメリカいいなり政治を告発した上で、自民、民主の党首が昨年いったん「大連立」の合意を結べたのは「政治中身に違いがないからです」と指摘。「派遣労働でも後期高齢者医療制度でも、はじめは孤立しているようにみえた日本共産党の主張が、いまでは国民の多数の声となり、政治を動かす力になっています。この力をのばせば、さらに大きな仕事ができます」と訴えました。
その上で志位氏が、財界・アメリカ中心から「国民が主人公」へ―政治の中身を大本から変える日本共産党の躍進で「国民みんなが安心して暮らせる、未来に希望が持てる日本をつくろう」と支援を訴えると、聴衆は帽子やうちわを振り、大きな歓声と拍手でこたえました。
東京の4比例候補が訴え
笠井亮衆院議員、谷川智行、池田真理子、とくとめ道信各衆院東京比例予定候補が決意を表明。谷川氏は「若者を使い捨てにする政治を変え、希望が持てる日本へ全力をあげます」、笠井氏は「首都東京で議席を二倍三倍に増やすチャンス。東京から日本を変える新しい流れを起こして世界に発信しよう」と訴え、拍手に包まれました。
<「しんぶん赤旗」2008年9月21日付から>