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【08.04.02】思いやり予算=日米特別協定の〃恒久化〃は許さない

道理も際限もない、キッパリやめるべきだ


外務委員会で笠井議員質問
在日米軍への「思いやり予算」に関する現行の日米特別協定を三年間延長する新協定が二日、衆院外務委員会で自民、公明の与党の賛成多数で可決されました。日本共産党、民主党、社民党は反対しました。三日の衆院本会議で採決されます。
 同協定は、政府が「思いやり予算」を拡大する中で在日米軍の特権を定めた地位協定からさえ説明ができなくなり、「暫定的、限定的、特例的な措置」として八七年から始まったもの。今回は五回目の延長になります。
 採決に先だち福田康夫首相に対し質問に立った日本共産党の笠井亮議員は「基地あるがゆえ」の米兵による事件・事故が相次いでいることを指摘し、その米軍駐留を支えてきた「思いやり予算」の中止を要求。「暫定的」といいながら、いつまでも続けようとする政府の立場をただしました。
 高村正彦外相は「安保条約を活用しなくてもいい状況になれば」と答弁。福田首相は「外相の答弁の通りだ」と述べました。笠井氏は「事実上の『恒久化』だ」と批判しました。
 政府は、「思いやり予算」のほかに、在日米軍再編経費まで負担を拡大しようとしています。
 笠井氏は、安倍晋三前首相が、日本側負担の総額について「できるだけ早い段階で明らかにしたい」と述べていたことを示し、総額を明らかにするよう改めて要求。しかし、福田首相は「日米間で検討中だ。申し上げられる段階にない」と答弁し、国民に隠す態度を示しました。
 笠井氏は「至れり尽くせりの『思いやり予算』の仕組みを続けるから、(米軍再編でも)道理も際限もない負担につながる。キッパリやめるべきだ」と求めました。
(2008年4月3日/しんぶん赤旗より)
(会議録/bt_20080430172409.pdf

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