12月20日夜、竹芝桟橋を出航。翌21日早朝、火山ガス臭がただよう三池港に到着。2月の避難指示解除後初めての年末を迎える三宅島を訪れて復興の現状を調査しました。古舘和憲都議らとともに寺本恒夫三宅村議の案内で、村民宅や都三宅支庁、村役場、小中学校・高校を訪問しました。
島北部の神着地区でダイビングショップを営む男性は「店の改修で都と国の融資を受けたが、以前の謝金と合わせ返済が月90万円近くになる。返済期限の延長も借金を先送りするだけだ。借り換えができればと思う」、島南西部の阿古地区で国の復興事業を受けて農地を開墾した女性は「以前、露地でナスやキュウリをつくろうとしたら、酸性雨で葉が白く枯れた。ハウスを建てキヌサヤやブロッコリー、アシタバを植えている。ハウス再建の助成事業がようやく始まったが、条件が厳しく大変」と訴えました。三校合同で再開した小中学校、都立三宅高校では、校長が地域と合同の学校行事などで村民との連帯感をつちかい、帰島した子どもたちに島になじんでもらい、「島の子」として育てる取り組みを紹介。どこでも生活再建と産業・観光の復興のために「閉鎖中の空港の一刻も早い再開へ支援を」との要望を受けました。次々に語られる要望に、笠井議員は「伺った要望は国会、都議会などで取上げるとともに、党派を超えて実現に向けがんばりたい」とのべ、村民を激励しました.