「朝鮮王室儀軌」返還で意見交換
訪韓中の笠井衆院議員
韓国訪問中の日本共産党の緒方靖夫副委員長(国際局長)と笠井亮衆院議員は十六日、ソウル近郊の古刹・奉先寺を訪問し、ハンナラ党の鄭柄国(チョン・ビョングク)議員と懇談、植民地支配下に日本に持ち出された文化財「朝鮮王室儀軌」の返還問題について、なごやかに意見交換しました。
奉先寺の鐵眼(チョルアム)住職は民間団体「朝鮮王室儀軌還収委員会」の共同議長を務めています。
鄭義員は、返還運動の中心に韓国の精神的主柱の一つといえる仏教界が力を注いでいると指摘し、自身も国会文化観光委員会で返還を求める決議採択に努力したことなどを紹介しました。
緒方氏は日韓関係発展のために文化面での交流も大事だと強調。笠井議員は、両国民間団体や議員の努力によって儀軌返還問題が日韓の外交ルートで検討課題になっていると述べ、今後も協力して解決にあたっていきたいと語りました。
緒方、笠井両氏は十七日、韓国国会議員会館でハンナラ党の金在原(キム・ジェウォン)議員とも懇談しました。懇談には韓日議員連盟の朴正浩(パク・ジョンホ)事務総長も同席しました。
金議員は、儀軌が返還されれば、日韓関係が政府間だけでなく国民レベルで友好的になる契機が生まれると述べました。
緒方、笠井両氏は、日本側にも韓国との関係を発展させたいという機運が広がっていると語りました。(2008年1月18日/しんぶん赤旗より)