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【07.10.15】「朝鮮王室文化財=王室儀軌の返還」を

韓国団体が外務省に協力要請


笠井亮衆院議員が同席
 日本が植民地支配下の朝鮮半島から持ち出した文化財「朝鮮王室儀軌」の返還を求める韓国側民間団体「朝鮮王室儀軌還収委員会」代表団らと韓国文化財庁職員が十五日午前、外務省を訪問し、儀軌返還に向けた協力を要請しました。
 要請には韓国側から、還収委員会の幹事である慧門、法相の両僧侶と同委員会共同代表の金元雄議員(国会統一外交通商委員長)の朴基亨補佐官、文化財庁の蔡洙喜・国際交流課事務官が出席。外務省からはアジア大洋州局北東アジア課の和田幸浩首席事務官が応対しました。この要請には日本共産党の笠井亮衆院議員が同席しました。
 和田首席事務官は「おいでいただいたことを歓迎する」と述べ、一九六五年の日韓国交正常化に伴う協定に含まれなかった文化財の引き渡しについては、個別の協定が必要だとの認識を表明。引き渡しが実現するために必要な具体的な手続きなどを説明しました。
 慧門僧侶は、儀軌が返還されることは日韓間の友好を促進する上で重要だとし、「返還実現に向けて日本の外務省などと友好的な姿勢で話し合っていきたい」と述べました。
 これに対し和田首席事務官は「いい方向で解決されることを望んでいる」と答えました。
 「朝鮮王室儀軌」は、朝鮮王朝(李王朝、一三九二|一九一〇年)時代の王室の儀礼を絵や文で整理した記録で、韓国の重要な文化遺産。日本が朝鮮を植民地支配していた一九二二年に、朝鮮総督府から当時の宮内省に搬出され、現在は宮内庁の書陵部皇室図書館に所蔵されています。(しんぶん赤旗/2007年10月16日より)

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