国交省に小池・笠井氏ら
国土交通省が首都圏中央連絡自動車道高尾山トンネル(東京都八王子市)で、建設に反対する住民らのトラスト運動地などに踏み込んで工事を進めていた問題で、日本共産党の小池晃参院議員、笠井亮衆院議員、社民党の保坂展人衆院議員は二十六日、市民団体とともに、国交省から聞き取りを行い、工事をすぐに中止するよう求めました。
この問題は、二十一日に日本共産党など野党国会議員が行った現地調査で分かったもの。ドラスト地などは国交省の裁決申請を受け都収用委員会が審理中で、国交省は地権者の同意も得ないまま、十一月末から同地内で建設工事を進めていました。
小池、笠井両氏らが、土地の境界は都収用委で係争中で画定していないことを指摘し、「結論も出ていない段階で一方的に工事を進めるとは、法治国家では考えられないことだ」と批判。
国交省が工事開始直後にトンネル内の地下水位観測用の井戸を閉鎖していた問題についても、高尾山北隣の国史跡八王子城跡でトンネル工事により地下水位が低下した事実を指摘し、水位の低下を隠ぺいするものだと厳しく批判。工事を即時中止するよう求めました。
国交省側は、トンネル内の止水工事や、坑口付近の沢で月一回しか行っていなかった水量の観測体制の拡充について「検討する」と答えました。(「しんぶん赤旗」12月27日付けより)