参列者=平和の誓い新たに
浄土真宗本願寺派(西本願寺)は18日、東京都千代田区の千鳥ケ淵戦没者墓苑で、非戦平和を誓う「全戦没者追悼法要」を行いました。全国から僧りょ、門徒ら2500人が参加、日本共産党の笠井亮衆院議員が焼香しました。
法要は今年で27回目。アジア・太平洋戦争につながった「満州事変」の発端となった、「柳条湖事件」(1931年)の9月18日に行ってきました。
法要では不二川公勝総長があいさつ、法要に先だち、西原祐治本願寺派布教使が「愛憎を超えて」と記念布教しました。
同派は「日本の侵略戦争に協力した宗門の過ちを反省し、慙愧(ざんき)の思いをもって、戦争のない世界を築くという願いのもと、平和の誓いを新たにすることにほかなりません」と決意を表明しています。
大阪市、宣光寺の小倉雅昭住職は「『武力によって武力をなくすことはできない』というのが世界中の人々の思い。その思いは憲法九条に実を結んでいる。宗教者が平和のために行動することは、戦争を賛美した戦前の過ちを償い、宗教の尊厳を取り戻す大切な取り組みです」と語りました。(9月19日/しんぶん赤旗より)