米いいなり・大企業中心・「靖国」派―3つの破たん
新しい政治への転換こそ求められている
「しんぶん赤旗」9月13日付けより転載
安倍晋三首相が突然の辞意を表明した十二日夕方、日本共産党の志位和夫委員長は、東京・新宿駅前で緊急の国会報告にたち、参院選で歴史的大敗をしながら居座り、内閣改造をおこない、所信表明直後に政権を投げ出したことに対し、「無責任の極みだ」ときびしく批判しました。同時に、参院選での国民の審判の結果が今回の辞任につながったとして、「主権者が政治を動かす時代になったことを象徴する出来事」と強調しました。
そのうえで志位氏は、今回の事態の根本には、「自民・公明政治の政治路線の破たんがある」と強調。(1)異常なアメリカいいなり政治の破たん(2)財界中心、庶民いじめの政治の破たん(3)「靖国」派政治の破たん――の「三つの破たん」を詳しく述べました。
このなかで、辞意表明の直接のきっかけは、テロ特措法の延長が国民、野党の反対で困難に陥ったことだと指摘。テロに報復戦争で対応したことの検証と自衛隊の撤退こそ必要であるにもかかわらず、アメリカいいなりに延長に固執したことを批判し、「アメリカいいなり政治に未来はない」と強調しました。
最後に志位氏は、安倍首相が「新しい総裁のもとで自分のすすめようとした路線をすすめてほしい」と述べたことにたいし、「自民党の政治路線が破たんした以上、それに代わる新しい政治への転換こそ求められている。『三つの異常』をただす新しい政治をつくるために、日本共産党は力をつくしたい」と決意を述べ、聴衆から大きな拍手がわきおこりました。
この街頭宣伝では、日本共産党の赤嶺政賢、笠井亮、高橋千鶴子の各衆院議員、山下芳生参院議員も訴えました。