笠井議員に麻生外相答弁
外務委員会で文化財保護三条約審議
麻生太郎外相は二十七日衆院外務委員会で、文化財保護三条約締結承認の審議の中で「戦争などよって(文化財の破壊が)起こりうることを未然に防ぐことは大事である。(アメリカイギリスなど)未締結のところに積極的に働きかけていく」と答弁しました。日本共産党の笠井亮議員の質問に答えました。
笠井氏は、「イラク戦争でイラクの貴重な文化財が破壊された。戦争を起こした米軍が文化財保護措置もとらず、国際的にも怒りと批判が起こった」と指摘。「アメリカなどが締結することは世界の文化財を保護していく立場からも極めて重要だ」と、政府の今後の対応を求めました。
また、文化財の保護をすすめている「ブルーシールド国際委員会」の経験を示し、「文化財の保護を武力紛争にとどまらず、自然災害時のとりくみにまで発展させることは意義のあることではないか」と見解をただしました。
外相は「文化財の保護のため、様々なものに取り組む姿勢は大事だ」と答弁しました。
笠井氏は「条約締結によって原爆ドームなど世界遺産の多くに保護が適用できる可能性があるのか」と質問。文化庁の土屋定之文化財部長は「世界文化遺産に登録されている文化財は(保護の対象に)なりうる」と答弁しました。 (2007年4月28日/しんぶん赤旗より)
(会議録/bt_20070531182421.pdf)